大阪都構想が住民投票で否決された。下馬評では反対の人は投票しない、そもそも積極的に反対する人以外は投票所に行かないだろう、と言われていた。僅差とはいえ反対が上回ったという事実は大きいと思う。たぶんまだ橋本市長は個人的人気はあると思うし、選挙に出ればトップ当選するだろうが、都構想自体への支持は復活しないだろう。たぶんもうすこし前の時期、彼が人気絶頂のときに、これで住民投票をやればおそらく支持されただろう。
◆橋下氏「負けは負け」 住民投票敗戦で政界引退表明
大阪市を廃止して特別区に分割する「大阪都構想」の是非を問う住民投票は、大接
戦の末に大阪市存続という決着となった。約5年にわたって続いてきた論争に終止符
が打たれ、大阪維新の会代表、橋下徹市長は「結果を重く受け止める」とさばさばし
た表情。反対陣営の関係者は「大阪を守ることができた」と胸をなで下ろした。
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さすがに賞味期限が切れた、とは言わないが、「従軍慰安婦問題」発言や労組弾圧への裁判の敗北など悪い事例が続いた後では、橋本市長の威信は低下しているのではないか。彼個人の人気はあっても、はたして大阪都構想でトクになるのか? メリットがあるのは誰なのか、本当にプラスになるのか、そこへの疑念は払拭できないだろう。