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大衆娯楽映画の職人だった。任侠(にんきょう)映画ブームをつくり、65年「網走番外地」が大ヒット。主演の高倉健(74)もスターの座を不動のものにした。同作はシリーズ化され、全18作中最初の10作品のメガホンを取った。「徳川女系図」(68年)に始まるエロス路線や「直撃! 地獄拳」(74年)のコミカルなアクションもの、つげ義春さん原作漫画の映画化「ゲンセンカン主人」(93年)など常に新機軸を打ちだし、異才ぶりをみせつけた。晩年は若者から“キング・オブ・カルト”と呼ばれた。01年の「盲獣vs一寸法師」が遺作だった。
映画監督の石井輝男(いしい・てるお)さんがなくなった。
『
恐怖奇形人間』という江戸川乱歩の「孤島の鬼」や「パノラマ島奇談」他数篇を原作にした映画をつくったが、最後の作品も乱歩を下敷きにしているようだ(未見だが)。本当に好きだったんだな。
『
恐怖奇形人間』は映画評論家の
佐藤重臣さんが、すぎい買っていて激賞していたことがあったけど、俗っぽいところが好きだったんでしょうね。
私も怪しげな雰囲気がかもしだされているところがスゴイ好きで、何度も映画を観ました。
まあ、
エロ・グロ・ナンセンス・アクションの監督ですが、グロのところはロメオに通じるところはありますな。ちょいチープだけど。
ともあれ、高齢でも大衆娯楽的(現在ではカルト的な方向へいってしまったけど)映画をつくりつづけた監督に感謝して合掌。
石井輝男
http://movie.goo.ne.jp/cast/98513/index.html