アメリカンデモクラシーというのは資本主義の枠内でのもので、民主主義で市場を重視した自由主義か、いわゆるリベラルといわれる社会的自由主義のどちらかで、この中での二項対立という形式。
今アメリカ大統領選挙にまつわるラジオを聴いているのだが、オバマ以前であればヒラリーが大統領となる可能性があったのではないか、という意見があった。得票数からするとヒラリーのほうが多いという情報もあるが、いずれにせよ二者択一でしかない。
アメリカの選挙制度が結局は民主党と共和党のどちらかに収斂するというわけだから、トランプがいくら現代モンロー主義を主張しても軍産複合体や首脳部としては、これまでの路線をまったく変えるというわけではないだろう。いっぽうで日本の自衛隊について海外派兵をこれまで以上に要請してくるかも。それがなければ「日米安保を破棄するぞ!」っていってくるかも(冗談ですが、そうなったら面白い)。
いずれにせよ、アメリカの政治というものは情緒的になることを抑制し理性的なものを重視してきたのだろうが、その限界が来たのかもしれない。
ラジオで聞くとクリント・イースト・ウッドが「トランプを支持している。彼が言っていることだが、昔ああいうことは差別とは捉えなかった」という発言をしているという(TBSラジオ・荻上チキ)。まあ、彼自身は年齢的にもそうとう古い親父だから(ダーティハリーでマグナムをぶっ放していたからな)、そうだろうが、それが通らない時代になってきたということなんだが、それが我慢ならないのだろう。どのような反動となるかどうか、注目していこう。