雑誌「国文学」で坂口安吾を特集していた。ちょっと立ち読みしたが、
そこの座談会で柄谷行人と湯浅赳男が出席していたのには驚いた。湯浅赳男については彼が太田龍のグループに加わって、トロツキーの文献について収集していたことなど、これまでの自分の歩みを率直に語っていた。彼が経済人類学にひかれて、方向性がやや大風呂敷な枠組みになり、ちょっと理解できないものとなった。この対談でも、自分がいかにイジメられていたかを語っているが、ちょっと情けない感じではある。いっぱい本だしてるしいいんじゃない。
柄谷行人のほうは永続革命の批判をしていたが、どうもよくわからない。坂口安吾よりもウィットフォーゲルについての話が核心的テーマになっているという奇妙な座談会。
まあ、へんな座談会なので、その変な興味で読むとおもしろいかもしれない。