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『オシムの言葉—フィールドの向こうに人生が見える』(木村 元彦 著/集英社インターナショナル 刊)はなかなかおもしろい。
それは、単に個人の言葉を記述するということではなく、ユーゴの内戦の実態を取材していた著者ならではの、記録者としての視点や認識があるからだ。ユーゴの内戦はメディアのはたらきも大きかった。メディアによって左右されることの悲劇を知っているから懐疑的なのだという。
つぎのエピソードが気になった。
オシムが練習中に話した言葉『レーニンは「勉強しろ、勉強しろ、勉強しろ」と言った。走れ、走れ、走れ、だ』
レーニンを引用されて、ジェフ千葉の選手たちは面食らったと思う。