新宿の輸入ビデオ屋でひさしぶりにめぼしいものを物色していて、アラバールのDVDボックスコレクションを発見した。なつかしい名前だ。
アラバールはスペイン出身のフランスの劇作家で60年代に脚光を浴びていた。
高校の頃だが、なぜか戯曲にはまり、それも不条理演劇のものを中心に読んでいた。たぶん筒井康隆とか阿部公房とかSFも読んでいたので、その関連だと思う。ベケットやイオネスコなど一連の作家を読み、そのなかにアラバールもあったが、記憶に残っているのは、ちょうどその頃にアラバールが来日して寺山修司と対談したり、記者会見で突然怒り出していなくなったり(それも演劇のひとつなのだろうという説明もあったが)、ということが新聞に掲載されていたからだ。
思潮社からも著作集が発売されて、それも数冊読んだことがある。その後は映画をつくっている話も聞いていたが、その方面に関心も薄れたのでその後はさっぱりだった。
DVDを観て昔の友人にあったような気がした。