Excite エキサイト : 雑誌見出しニュース
日曜のテレビや朝のワイドショーで折口雅博会長 (グッドウィル)が出まくっていたようで、それを評価する声も聞く。ただ内容はお寒いもので、私は知らなかったと不正は誰か別なものがやったことで、決して組織的ではなく、本部は関与していないというお粗末な話に終始した。
国家のセーフティ・ネットを民間へ安易に譲り渡したツケがまわってきたのだと思う。テレビやラジオで利用者やケア・ワーカー、ヘルパーの声をいくつか紹介していたが、利用者たちがものすごく不安に思っていることが伝わってきた。
たしかに24介護サービスをやってくれるのは、ありがたいだろうし、他に選択の余地がない場合もあり、コムスンのサービスがかけがえのないものであるかもしれない。ただし、そのようなサービスが利益をだすために過酷な状況に追いやられていたりするとどうだろう。
たぶん介護労働にたずさわる人間は、それなりに福祉という仕事を誇りに思い、社会的な貢献をしていると感じているだろうし、良心的な人が多いと思う。しかし、その思いや意識を利用して(たとえばサービス産業をせざるをえない状況に押し込まれたり)、利益をあげているとすれば許されないし、サービス内容について、そのような犠牲のうえに成り立つとすれば、それは別なシステムをつくり、継続可能なものを考えなければならなくなる。
厚生労働省はそれをサボっているわけだ。