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北京オリンピックが終わりパラリンピックがつづき、ようやく終了した。
報道はちらほらあったがさすがに盛り上がることはなかった。閉会式もテレビで中継していたが、まあ普通の感じでした。
思うのだが健常者と障害者が混じった競技があってもいいんじゃないか。つねずねそんな感想をもっていた。
おとといプロレスのビデオを見てあらためてそう感じたのだ。
WEEというアメリカンプロレス団体がある。これは日本のプロレスと違いショーとして謳っていることだ。
つまりスポーツではなく、演出の過剰なドラマであり見世物なのだ。
日本社会でもまだまだプロレスはショーであると思っている人が多そうだが、当のプロレス団体自体はショー的要素のあるスポーツというのを建前でとなえていて、ショーという表現は好まない。FMWという元議員の大仁田厚が主催したこともある団体が大道芸プロレスという雰囲気でWEEに近いものだった。
それはいいのだが、このWEEのプロレスの試合に小人や片足の選手がでているのだ。小人プロレスは日本でも女子プロレスの前座などで興業されていたというし、見世物的要素が強いものだ。
このWEEでは小人と片足の選手が健常者とたたかい、当然ながらなかなか勝てない。それが試合のテーマともなってくるし、ドラマとなる。
片足選手は試合では器用にドロップキックもこなして(普通は2本足だが、片足しかないので当然だが)、ムーンサルトなどの宙返りなどもこなす。しかし、体格的には普通の体で特別鍛えているとは見えない。それが健常者とけなげにたたかっている姿に観客が沸いているのである。みていると少しは相手はハンデがあるんだから手加減してやれっとも思うが、さすがにそうはならなくて連戦・連敗をつづけていたらしい。そして相手の凡ミス・自滅でフロック的だが勝利をかざることができた。お約束ごとと知っていても感動する。それがプロレスだ。
また北欧のサッカークラブで両手のない選手がいる。これも普通に試合に出場している。サッカーのばあいは手がなくても問題ないが(本当はあるのかもしれないが)、これをみたときは福祉大国の北欧らしいなと感じたが、選手や周りの雰囲気は特別なものはなく普通に対応しているようで、そのあたりはうらやましい環境だと思う。
健常者と障害者が一体となって競技できるのはすごいことだと思うが、普通にしていく努力というかアイデアも大事だろう。
やはりスポーツ一般は五体満足というか両手・両足を活用して競技をするのが通常である。
そこでサッカーのように体の一部を禁止するスポーツを考えて、それで健常者と障害者で競ってみたらいいんじゃないかと思う。
たとえば以前スケボーに乗った少年として、カナダかアメリカの足のない少年が映画になったが、足をつかわずスケボーのような道具で手でこいで移動するような競技はどうだろう。
インドあたりにはそのような浮浪者がけっこういて、スケボーなどを使って器用に移動したりすると聞く。かなりの選手層があつそうだ。
あるいは目や耳をふさいでするような競技を考案してはどうだろう。健常者にとっては感覚がなくなるのでつらいかもしれないが、その反面障害者に勝利の可能性がでてくる。
いずれにせよ、
健常者=オリンピック
障害者=パラリンピック
というふうに区分けしないで、もうすこし混交するようなものがあってもいいのではないかと思ったしだい。