先週は寒い日が続いた。その前の週が暖かすぎたのかもしれない。
いずれにせよ、まだ3月なのだ。
先週の日曜に武蔵野美術大学にいった。チェコの映画監督イジー・バルタの話しを聞くためにだ。当日は雨が降っていて、冷えびえとした一日だった。
武蔵野美術大学は旧友が通っていた大学で、知り合いにもそこの出身者は多い。ネットで住所を調べると、なんと朝鮮大学のすぐそばである。
2回ほど乗り換えて小平市の鷹の台駅に着く、駅から続く正面の一本道を抜けると、すぐに雑木林に囲まれた、川沿いの散歩道につながり、そこをてくてく歩く。前に朝鮮大学にいったときも通った記憶がある。それにしてもここには大学がふたつもあるが、そのわりに若者向けのオシャレな店とかほとんどない、地味な街である。たぶん学生も単に通過するのみで地域でたむろしたり、周囲に住んでないのだろう。
イジー・バルタはシュワンクマイエルに影響を受けたと思われるアート・アニメ系の作家で、作品により表現や技法が変わっている。まったくアニメ的な表現がなく、実写のみものがあったり(このあたりはシュワンクマイエルと共通するが、バルタのばあいは
シュワンクマイエルのような粘土のアニメーションの定型的なものは見出せない)、純粋に描画のアニメのような作品がありバリエーションが豊富である。どうやら新作のプロモーションをかねて来日したようだ。
講演にはその新作長編アニメのプロデューサーも同席して、講演をした。チェコ大使館の職員が通訳をしたが、流暢な日本語で古典的表現(正規表現?)の通訳をしていた。
気になったのは子どもの「見立て」の感覚、遊戯性を評価して、今回のアニメはそのようなものに着目して表現したと語っていた。
質疑応答で会場から英語で質問していたイヤミな女性がいた。自分はチェコでアニメの仕事をしたいのだが可能かどうか? ということなんだが、直截バルタ監督に関連のない質問をするとは、ちょっと無礼というか、自己中な女だとへきへきした。
イジー・バルタ監督「捨てない心」説く/『屋根裏のポムネンカ』で18年ぶりの来日 http://www.varietyjapan.com/news/animation/2k1u7d00000kx4ed.html