11月22日㈪に「人権と報道連絡会」の例会があり、尖閣諸島報道の問題を聞く。話は村田忠禧(横浜国大教授)で『尖閣列島・釣魚島問題をどう見るか』(日本僑報社 2004年)という著書がある。日本の報道は漁船を捕獲した映像の流失事由などで騒いでいるが、じっさい機密事項にするものではないようだし、むしろ加工・編集していない生の映像資料を出して検討させたほうがいいのだが、さすがに日本政府はそれをさせないだろう。歴史的にみて無所地である尖閣諸島を日本が領有したのは日清戦争の最中で日本の勝利が間違いない時期に、日本に編入してしまったこと。これは火事場泥棒的行為であり、戦後は日本・中国双方とも島の存在を忘れていたようだ。結論としては日本の領有に問題があるが、中国のものだといっているようでもない。そのあたりはちょっと消化不良な感じ。国際法との関係でどうなのか聞いてみたかった。