山崎バニラのことを書いたら大正琴のことが気になってきた。
大正琴といえば
大正時代に名古屋の人が発明したものだ。
単独で使用されることが多いと思うが、そのせいか一般の音楽の世界ではあまり活用されていないようだ。
そんな大正琴だが、いまだに廃れないで存在している。
大正琴協会というのもある。
テレビの通販番組でも、お年寄り向けなのかお昼の時間帯などでよく宣伝している。
あの音色は独特のものがあり、チープなイメージとともに哀愁を感じさせる。
しかしそれが逆に演奏や曲を規定してしまうのではないか。
「題名のない歌謡曲」なんていうイメージが沸いてしまう。
例えばインドあたりではアンプを通して、演奏に使っているという。また、
梅津数時の音楽でも使われていた。
繊細な雰囲気をだすのに向いているようで、ハードな音楽のなかにふと大正琴をつま弾きが現れれば、不思議なメロディーが演出できるのではないか? 電子楽器のテレミンのように使い方を考えれば、ハマッてくるのではないだろうか。
大正の響きを紡ぎ出すのもいいが、ここいらで電子音とジョイントしてゴアトランスなどのテクノ・ダンスミュージックに取り入れたりして最新音楽の形態でも追求してもらいたいと思う。