土曜日に平和映画祭にいって『ショック・ドクトリン』を観て、孫崎享の講演を聞いた。『ショック・ドクトリン』はアメリカのドキュメンタリーだが、資本主義の再開発の手法として災害や政変などを利用するあり方を批判的に解き明かしたナオミ・クライン原作の映画だ(読んではいない)。
はじめに原作ありきのドキュメンタリーなので、その線に沿っての資料映像が並ぶというスタイルでこれはこれで面白かった。アメリカのドキュメンタリーの手法として資料映像をふんだんに収集・編集して、結果として素材映像がおおきな位置を占める、というのがある。確か『アトミック・カフェ』という映画もそのような手法だったと記憶するが、客観的になりすぎて対象にのめりこんで理解するというものではないため、いまいち感動が薄くなるのが難点か。