年が明けた。今年の話なのか昨年なのかは忘れたが、ラジオを聴いていて、元AKBのアイドルが話していた。わりとマジというか深刻めいた話をしていて、読んだ本の話だったか坂口安吾の『墜落論』という話がでて、思わず『堕落論』だよ! と突っ込んだ。さすがに番組の最後のほうでリスナーからの投稿で『堕落論』の間違いでは、との指摘があった。もしからしたら番組でも気づいたが、すかさず修正するのもなんなんで聴取者からのものにしたのではないかと邪推した。しかし後から考えてみると「墜落論」というのも面白いなと感じた。「堕落」というのは普通だが、墜落とは飛行・滑空している状態から落ちることで、ある種の感覚や動的ありかたを指し示しているので現象として考察できるかも。これをこと改めて、その概念をでっちあげてみるのも面白いかもしれない。