早く締まる店がおおいな‥。
それが
西門町(日本でいえば渋谷にあたるだろうか)という繁華街をあるいていて感じたことである。閉店時間は午後9~10時くらいだ。もちろん日本でも、そのくらいで閉める店は少なくはないが、以前の台北では考えられない。
また、NOVAというパソコンや携帯など電子機器をあつかった集合ビルがあるのだが、そこもオープンは11時である(閉めるのは9時)。
昔はデパートは12時ちかくまでやっているし、他の店も朝もはよから開けていたりする。24時間やっているのはコンビニとマクドナルドのファーストフード店くらいで、これも日本と変わらないのかもしれない。
台湾社会が余裕ができたというか、まともになったというべきか。
それから専門学校や予備校のようなものが目に付いた。これも余裕なのだろうが、TOEICの看板や語学教室やその他の資格学校のようなものがけっこう目立っていて、日本と似ているのだろう。
銀行のATMは24時間やっているが、キャッシングなどのATMはさほどみなかった。これは消費者ローンがあまり浸透していないのかも、またパチンコ店のようなものもあまり見なかった。昔もたいして見なかったが、今はほとんど見かけない(と思ったら05年に禁止されたもよう、地方にすこしあるようだが、ギャンブルはご法度のようだ)。
屋台や夜市のようなものをのぞいて健全化のほうへ進んでいるようだ。
飲み屋は「和民」がやたら目立っていた。食い物は日本と同様にいろんなものが食える環境になっている。また韓国のように「
日式」(日本式の意味)と表記されて
ヒレかつ定食がメニューを飾ったりしている。おもしろいのはなぜか飲み物がサービスでついてきて、またコーヒーよりもジュース(甘い)がメインとなっている。
そういえば非情城市というレトロ趣味喫茶でビールを頼んだら100元だった(約300円)。缶ビールだったのでかなりがっくりきて仕方なく飲んだが、街中でかえば100円しないぜ!
日式といえば、お茶のペットボトルも通常は甘くしてあるので注意しなければならない。ノンシュガー:日式を購入しないと甘い緑茶を飲まされることになる。日式としてカレーも目に付いた。日式といっても台湾風でごっつい骨付きの鳥のから揚げがごっそり入っており、閉口した。
台湾料理は日本で食べるときは、さほど抵抗がないのだが、現地で食べると独特の甘ったるさ、味のしつこさがあり、最近あっさり味が好みの私としては、なかなかついていけないのである。
今回は鉄道は乗らなかったが、地下鉄(MRT)には乗った。前回は路線がひとつしかなかったので乗る機会は逸したが、かなり本数が増えて便利になった。もっとも環状線が存在しないので天地左右に行ったり来たりするしかないのだが。
コイン式の切符と、こちらもカードが普及している。500元のカードがあるので、つかい方によってはお得だろう。
ホームと駅の形状はどの駅もほぼ同じで、天井がふきぬけになっており、開放感がありなかなかいい。すべての駅に降りたわけではないので断言できないのだが、印象としては駅ごとの差はないと思う。
車両は欧米型の四人がけのプラスティック製椅子だ。天井も低くややチープかな。ふだんは空いているが朝と夕方はさすがに混雑する。
台北は山が近い。というかバスが20分ほど走るとすぐに緑につつまれる。街中に緑は少ないが郊外や周囲は森や山の緑が豊富だ。そこでひくい山の中腹にお寺やお墓を発見する。お墓は祠のようになっていて、沖縄の墓ににている。ベトナムの墓も同様なので基本的に中華文化の様式なのだろうか、現代の中国では日本のような墓石スタイルとも聞く。