横浜美術館の「
シュルレアリスムと美術―イメージとリアリティーをめぐって」を観にいく。
東横線が一部変更になって、みなとみらい駅すぐに美術館で、それはありがたいのだが、周辺で休もうと思っても、結局はこのでかい
横浜ランドマークタワーくらいしかないので、あまり面白くない。あっ、こういうのが好きなひとはいいですよ。
しかし、桜木町の野毛方面のほうが心が安らぐので、ぜひともここにも駅を設置してほしいもんだ。
印象としては従来の美術展の踏襲で、あまり新鮮な感じは受けなかったが、シュルレアリスムの美術という、いっけん自明のようなものを、徹底的にその描かれたイメージから説明しきっているところに、かなり概念化されているなという気がした。
結局は広告などの表現にかなりその手法を使われていて、その部分や1930年代以降というまがりなりにも運動が盛んであった時代を過ぎて、イメージとしての形式が明確になってからの美術作品のあり方や現代の作家の作品の紹介などが、やや新しい点だし、今回の美術展としてのウリなのかもしれない。
それにしても、映画の上映があるらしく。昔のシュルレアリスムの映画(ハンス・リヒターやマンレイのようだ)なのだが、いいかげんもうしこし最近の映画監督のものを上映できないか? ブニュエル(まあ彼は古いが、でもあまり観る機会のないものが多い)、アラバール、ホドロフスキー、ヤン・シュバンクマイエル、マカヴェイエフ、ボロフチェク、ヤン・レニカなど、けっこういると思うが、お金の問題があるのか、なかなかそういう企画がない。従来のものを踏襲するというのも怠慢ではないか。
今、HPをチェックしていたら、そのことは掲載されていない、怠慢だな。
http://www.yaf.or.jp/yma/exhibition/2007/special/03_surrealism/index.html