『資本の帝国』(エレン・メイクシンズ・ウッド著 中山元訳 紀伊国屋書店 2007年)を後ろのほうだけ読む。
グローバル資本主義にとって国民国家が必要不可欠であると喝破する。
「国家は、資本にとってほんとうの意味で不可欠な唯一の経済外的な制度だといっても過言ではない」
著者は国家が衰退しているように見えているが、実は社会的な福祉こそが資本主義国の経済的成功と社会的安定性を維持する基本的条件である、と語る。
半分当たって、半分間違っているような気がする。「帝国」自体が変質しているが、ヨーロッパとアメリカが違うように、当てはまるものとそうでないものがある。