「R25」というリクルートのフリーマガジンがあるが、そこに交代で巻末エッセイを連載しているのが小説家の石田衣良なんだが、ひどいね。そもそもあまり文章としてくふうがないし、素人のブログ以下なんじゃないか。
なにしろ批評意識が皆無で、かつては小泉政権礼賛していた。最近では悪名高い後期高齢者医療制度を擁護していた。
75歳以上の高齢者を医療制度から切り離して、負担増をさせることの正当な理由がどこにあるのかとおもったら、今後は高齢者が増えるから大変だ、ということだけ。
財政の資金には絶対的な限度があるのだ、というがそれがイコールで後期高齢者医療制度の正当性につながらないだろう。
もともと国民階保険とは、みなで安全・安心をわかちあう制度である。
それが75歳以上は、「もう国民ではないんですよ」というようなものである。一種の棄民制度につながるものだ。
彼がいうには「つぎの世代の負担を軽くする」と根拠もなしに語る。それでは高齢者に負担を強いていいのかどうかの論理にはつながらない。みなで負担するというのが保険なのである。
まともに考えたことのない小説家が社会のことに口をだすと、とてもつまらない結論になる見本というものだろう。