Excite エキサイト : 社会ニュース
まあ石原が世間知らずなのは、別に今に始まったことではないが、ゆうにことかいて「山谷に行けば二百-三百円の安い宿がいっぱいある」ってのはいつの時代なんだってことだ。
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確かに山谷はドヤ街とも言われて、一般に安い宿は多い。
特にワールドカップ以降は宿屋の経営者たちも顧客を日雇い労働者以外にももとめて、こぎれいな部屋にしたり、ホテル風の仕様にしたりして一般の人にも利用しやすいようにしているところが増えている。
しかし、それだって1000円以上はするだろう。
しかし台東区の抗議については山谷のイメージが変化しているので、発言によりマイナスになったということだが、それは別なような気がする。
だいたい山谷へ行けってのもヘンな話だ。ファッションで泊まっていると思っているというのも認識がズレまくりである。
個室ビデオやネットカフェの長時間滞在のほうが安いのだ(1000円~1500円)。だから利用しているにすぎない。またネットカフェなどのほうが駅がちかくて繁華街にあることが多い、立地がいいので交通費などを考慮しても移動するにもラクなのである。
単純にゼロひとつまちがった、ということではない。頭がボケてたと釈明すればいいのかもしれないが(ついでに都政はつとまらないから辞めます、と)。
いちばんの問題は生活困窮者に対しての無理解というか、傲慢な態度だろう。それが率直にでてしまったので問題になったのだ。
自分の息子や身内で都民の財政で旅行したりしている人間がエラそうなこというんじゃないよ!
『山谷の実態把握してない』 知事のネットカフェ難民発言 台東区、区議会が抗議文
2008年10月8日
石原慎太郎知事が、インターネットカフェに寝泊まりする「ネットカフェ難民」問題をめぐり、「山谷に行けば二百-三百円の安い宿がいっぱいある」などと発言したことを受け、山谷地区のある台東区と同区議会は七日、「(山谷地区の)実態を正確に把握していない」などとして、発言の撤回と謝罪を求める抗議文を都に提出した。
抗議文では「外国人観光客の利用も増え、山谷のイメージが変化しつつある中、この発言によりイメージが著しく損なわれた」と批判している。
同日、記者会見した吉住弘区長は「山谷問題への都や区の取り組みに認識がない。東京都のトップがいまだにそういう認識なのは非常に残念」、木下悦希議長も「驚きとともに怒りを覚えた。議会全会一致で提出を決めた」などと話した。
石原知事は三日の定例記者会見で、日雇い労働者らの簡易宿泊所が多い山谷地区を引き合いに、「そこに行かずに、ファッションみたいな形で(ネットカフェに一晩あたり)千五百円払って泊まって、『大変だ。助けて』と言うのは(どうか)」などと述べた。 (安藤淳)
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石原知事の今回の発言について、山谷地区で長年簡易宿泊所を営む男性(76)は「区の抗議は当然」と歓迎した。男性は「昔の山谷の宿泊代は確かに安かったが、今は最も安い所でも相部屋で一泊八百円程度で、大体千円から。二○○二年のサッカーの日韓ワールドカップ(W杯)以来、外国人旅行客の利用が増えるなど、山谷は大きく変わった。石原知事にはぜひ、今の山谷を見に来ていただきたい」と語った。