今朝ラジオを聴いていると。永六輔の番組に大橋巨泉が出演するという。
しっかり稼いでるなとも思うが、まあいい‥。
爆笑問題のラジオでも宣伝していたが、あいかわらずはじめて美術の見方を書いた自著が売れないという愚痴をこぼしている。
フェルメール展やミレイ展を見に行ったらしいが、たくさんの人が来場していて、こんなに美術ファンが多いのになんでオレの本が売れないとうらみ事をいう。
そりゃそうだよ、巨泉のファンは競馬、マージャン、カジノなどのバクチ好きの男のファンが中心だろうし、あまりアカデミックな教養は期待されていない。
美術ファンはどちらかというと保守的だから巨泉のような斜に構えていると思われる批評なり解説はもとめられていないんじゃないか。
そんな突っ込みをいれて聴いていた。
その後巨泉はフェルメールについて、あれこれ語り、フェルメールでいいのは15点くらい、あとは普通のもの、フェルメールの「ワイングラスを持つ女」は娼婦を描いた作品だが、ぜんぜん色気がない、彼の絵にはそのあたりが欠けているなど‥。
スノッブな語り口で、論拠をしめさないのであまり説得力はなかった。やはり巨泉には似合わない。
その後は今の情勢などを語り、彼はサブプライムローンに端を発した経済の混乱を冷笑しているようだ。経済が縮小するのはいいことだという。
今はいろんなところのものを運んできている。だから石油があがると単価があがる、その土地その時のものを食べればいいという。
いわば地産・地消ということだ。
その考えには同意するが、彼のばあいは世界各国に拠点があり、季節ごとに移り住んでいるようだが、そのエネルギー消費をしていることはどうなのか?
自分は好きなことをしていて他人にその現場にいろ、地元のものを食えというのは余裕のある人間の尊大不遜な発言ではないかと思う。