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<小沢代表辞任>「世論調査で流れができてしまった」
国策調査批判ということで小沢を擁護し辞任については反対して論壇をはっているうごきがあった。たとえば高野孟(総評指導者高野実の息子)、彼自身は民主党のしかけ人で山口二郎などよりももっと二大政党論者であった。よくいえば政権交代論者なのだろうが、いずれにせよ、民主党結成時に村山富市などの処遇のごたごたで社民党が残ってしまい、彼の思惑どおりにはいかなかったのだが。
こんなところで辞任してはダメですよ、小沢さん! ―5月総選挙?で「勝てる」という自民党の勘違い(高野孟)
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/spiral0903_009.html
5月総選挙で勝てると勘違いしているならば、その勘違いをおすすめればいいだけの話。結果でもって論評すればそのことの当否は歴然となるだろう。
その彼と週刊朝日編集長の山口臣一がポータルサイトのエキサイトでネットで応援している。山口などはその主張どおり週刊朝日で、がんがん応援すればいいと思うのだが、お仲間の高野j孟に見開きページを書かせたくらいでさっぱりだし言業不一致なのも説得力がない。
民主党に民主主義を守る気はあるのか(山口臣一)
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/commons0905_005.html
彼はこう書いている。
もっと重要なのは、小沢代表の辞任は民主主義の否定につながりかねないということです。
民主主義とは、私がこんなところで講釈するようなことではありませんが、人民主権による政治体制のことですよね。主権者たる有権者の自由意思による投票によってのみ、政権選択が行われる社会をいうのではないですか。しかるに今回の事態は、邪悪な動機に基づく恣意的な国家権力の行使によって有権者の意思がゆがめられ、それまでとは違った世論形成がなされるという、とんでもないことなのです。これを放置するということは、すなわち人民主権を否定して、検察主権、国家主権を容認するということにつながります。民主党は党として、これを是認するというのでしょうか
このような「民主主義擁護」のたいそうな主張については違和感がある。はたして問題はそこにあるのだろうか。
国策調査については国民の動向を判断して検察が特権的におこなうもので、それじたい非難されなければならないが、いままでも「辻元の秘書給与問題」など、国策的なものはたくさんあった。
ことは検察が国家権力=政府・与党の意思で動くことがある、という認識とその批判としてなされなければならないので、けっして小沢がぬれぎぬである、と主張することではないだろう。
投票行為そのものは人民がおこなうが、その後の政治執行や議会での議論・立法形成がなんら人民が関与できないのが現行の民主主義なのである。
たとえば小選挙区制などもいっけん民主的な手続きにより可決された。この大政党に有利で民主主義の後退ともいえる、少数意見が反映されない制度も、「政治改革」「二大政党制」「政権交代」の声(おもに、マスメディアを中心に)でなされたのである。この制度形成の背後には日本をアメリカやイギリスのような二大政党の政治体制にしたいという保守派勢力の意図により誘導された面がつよいのである。
そのような「世論形成」によりなされた小選挙区制という制度での選挙など民主的といえるだろうか。
その尻馬にのったのが高野孟や山口二郎らの自由主義的・社民主義的・民主主義屋なのである。